交通事故に遭った場合(ある交通事故被害者の体験談)|交通事故で骨折した場合にやるべき事


ある交通事故被害者から、このような体験談が寄せられました。


私は19歳の頃ガソリンスタンドで働いていました。
その日は小雨が降る中遅刻しそうなバイト先へ行くため
家から峠を超えて長い下り坂へと続く道をバイクを走らせます。
通いなれた道、まだ若く怖いもの知らずな危ない運転だったと
今考えると思います。
長い下り坂を下りきると十字路になっていて、
その先の信号は大きな幹線道路に出れるということもあり
私の通勤経路は比較的交通量も多くいつも車の脇をすり抜けていくような運転をしていました。
そしていつもの長い下り坂を下りきって十字路を左に曲がろうとしたときでした。
信号が青から黄色に変わり急いで曲がろうとした場所がいけなかった。
急いでいたことによりいつもよりスピードが出ており
軽くブレーキをかけつつ曲がろうとした場所はマンホールの上でした。
小雨の影響もありタイヤが滑り私はそのまま横転しバイクから投げ出され、
私とバイクの飛んでいく方向が違っている事を投げだれた時微かに目に入りました。
そしてすぐもう一つ目に入ったのが偶然信号待ちをしていたバイクに股がるお巡りさん。
私が事故を起こした場所は普段から出会い頭の事故などが多いため交番も設けられている十字路。
その交番に見回りから帰ってきたお巡りさんに私は事故を目撃されました。
そのまま無線で救急車を呼ばれ搬送されました。
初めての救急車。
一般的な事故の場合は警察に事情聴取などされることがあると思いますが
私の場合目撃者が警察官。
事情聴取もなく救急隊と目撃者兼警察官がやり取りをし病院へ。
気が動転していたので痛みなどを感じている場合ではなかったのですが
病院へ到着して自分の姿を見るとバイト先の制服の半そでポロシャツの肩が破れ
両掌、肩にガラスが入り込んだ切り傷と擦り傷。
半ズボンだったので両膝、足の甲、太ももにもガラスが入った状態の切り傷と擦り傷、
そして打撲をしていました。
とにかく手首に激痛があり、10枚いかないくらいですがレントゲンと取りました。
後から知ることになりますがレントゲン費用が高額であることを知りませんでした。
原因は急激に力が掛かったことで手首が反対の方向に曲がりすぎたためでヒビや骨折はありませんでした。
母に迎えに来てもらいその日に退院しましたがバイクは廃車。
単独事故のため保険も自賠責の一番軽いもので認定されました。
その日からアルバイトに行けず、
通院するのですが足首の傷がひどくガラスも入り込んでいて完治するまで半年程掛かりました。
新しいバイクの購入費や通院費、アルバイトにいけないことによる収入減。
無謀な運転をしたことによる代償です。
あれから20年ほどたちますがもうバイクには乗りません。
いつ自分が被害者、加害者になるかわからない状況です。
運転には十分注意が必要だと思うことと共に万全な保険の加入や必要に応じて弁護士の介入など
次の世代につなげていきたいと思います。

c2001-2016 交通事故 弁護士, All rights reserved.